理系必見!物理・化学の勉強法とスケジュールを紹介します!
皆さん、こんにちは!
武田塾高松校です。
今回は、新高校2年生向けに
物理・化学の勉強法を紹介します!
1.高校2年生から理科の受験勉強を始めるべき理由とは
高2から受験勉強を始めると聞くと、
「早すぎじゃない?」
「高3からでも十分間に合うんじゃないの?」
と思うかもしれません。
ですが、早くから理科の勉強に着手するべき理由があります。
ズバ抜けた進学校を除き、
多くの高校では理科全範囲の授業が終わるのが
高3の10月から11月頃であり、遅ければ12月になるところもあります。
仮に高3の10月末に理科全範囲の授業が終わったとしましょう。
1月中旬には「大学入試共通テスト」や私立の入試、2月末には国公立前期試験が控えています。
したがって理科を
全範囲習ってから約2~3か月後でこれらの試験の勉強をする必要がありますが、
この期間で数学や英語、その他の科目の勉強をしながら理科で高得点を取れるくらいまで仕上げることができるでしょうか?
これはほぼ不可能です。
ましてや12月に授業が終わるような学校では入試に到底太刀打ちできません。
そう、だから理科は早いうちに自分で勉強を進めておく必要があるのです!
高校2年生から理科の受験勉強を始めるべき理由、分かっていただけましたでしょうか?
次からは理科科目(物理・化学)の特徴を解説します。
2.物理・化学の特徴
・物理
物理は大きくは
「力学」、「波動」、「熱力学」、「電磁気」、「原子物理」
の5つの分野に分かれます。
物理は全分野において、暗記量はかなり少なく、
計算力も化学ほどは要求されない科目ですが、
その代わり問題を読み解く力(読解力)や
様々な条件を検討するなど論理的な思考力が求められる科目です。
・化学
化学は大きくは
「理論化学」、「無機化学」、「有機化学」
の3つの分野に分かれます。
理論化学は化学の基礎的な知識を扱う範囲です。
また計算問題も化学の他の分野に比べて多く、計算力も非常に求められます。
一方、無機化学と有機化学は暗記量が非常に多い分野です。
このように化学は計算力と暗記力の両方が必要な科目であり、複合的な能力が要求されます。
このように物理と化学はそれぞれで異なる能力が要求されるので、戸惑ってしまう人も多いのではないでしょうか?また共通する特徴としては、ある現象・事象について「なぜ」そうなるのか、理由を聞かれる問題も頻出であることが挙げられます。
ではここからは物理と化学の勉強方針や勉強方法を紹介します。
3.物理・化学の共通の勉強方針
前項では物理と化学はそれぞれ異なる能力が要求される科目であると紹介しましたが、実は大枠の勉強方針は同じで構いません。
それは「まずは科目の全体像をつかむ」ことです。
物理と化学はそれぞれいくつかの分野に分かれていますが、実は数学みたいに分野できっちり分かれているわけではなく、分野間で関連している内容が非常に多いです。
また複数の分野にまたがった問題も多く出題されます。
そのため分野を1つずつ完璧にする勉強法では効率があまり良くありません。
だから「科目の全体像をつかむ」ことが大事になってくるわけです!
では「科目の全体像をつかむ」ためには具体的にはどのように進めたら良いでしょうか。
おすすめの進め方は「簡単な参考書を使ってまずは全分野を1周する」ことです。
物理であれば、「宇宙一わかりやすい高校物理」
化学であれば「化学 入門問題精講」などがおすすめです。
これらの参考書は難易度がかなり優しいので、簡単に参考書を1周解き終えることができます。
実際に1周してみればバラバラに覚えた知識が徐々に繋がってくることが実感できると思います!
上に挙げた簡単な参考書を1周できたら、次はもう少し難しい参考書に取り組んでみましょう。
物理であれば「ひとりで学べる秘伝の物理」
化学であれば「リードLightノート化学」などが良いでしょう。
これらの参考を使って少しずつ物理・化学の知識を深めていきましょう。
MARCHや関関同立レベルであれば
「秘伝の物理」、「リードLightノート化学」を完璧に仕上げることで十分合格圏内に達するはずです!
また地方国公立などを目指すのであれば
「実践物理重要問題集」
「実践化学重要問題集」
旧帝大や早慶などさらに上位校を目指すのであれば
「名問の森 物理」
「化学の新演習」
などにステップアップして、さらに知識を深めていきましょう。
自身の志望校に合ったレベルの参考書に到達したのであれば、あとはその参考書を何週もして完璧にするだけです。
頑張ってください!
4.物理・化学それぞれの勉強法
・物理
物理は公式など覚えることが非常に少ないため、
暗記で困ることはほとんどないと思いますが、
受験生がつまずく一番の問題は、覚えた公式を「どのように使えばいいか」が分からないということだと思います。
これを解決するためには解説を読んで理解するということも大事ですが、
受験勉強を始めたばかりの人には非常に難しいです。
そのため物理を勉強し始めた受験生におすすめの勉強方法としては、
まず1度「間違った問題の解答を自分の手で書き写すこと」です。
意外にも物理という科目は同じ解法を使って解ける問題がたくさんあります。
解答を書き写し、公式の使い方などの物理の「お作法」を覚え、徐々に物理に慣れていきましょう。
これも何度も繰り返せば自然と何も見ずに解答が書けるようになるはずです!
・化学
理論化学などにおける計算問題については、
物理と同じく「間違った問題の解答を自分の手で書き写すこと」を実践して化学の問題の解き方に慣れましょう。
無機化学や有機化学などにおける暗記は、各参考書で赤字や太字になっている部分を全て覚えるようにしましょう。
特に「リードLightノート化学」は各章のはじめに覚えるべき要点がまとまっています。毎回の勉強始めや勉強終わりに、暗記できているかのチェックを行うと良いでしょう。
また化学は「なぜ」を問う記述問題が多いですが、これらは解説をしっかり読み、書くだけでなく自身の口(言葉)で理由を説明する練習をすると理解がより深まります。
5.まとめ
今回は、高校2年生向けに物理・化学の勉強法を紹介しました!
物理と化学は分野を1つずつ完璧に仕上げるのではなく、
全範囲を通しで勉強して少しずつ理解を深めることが成績アップへの近道です。
また一番重要なことは受験に間に合わせるために「早くから勉強を始めること」です!
高校2年生の皆さん、今から物理と化学の勉強を始めて、受験勉強のスタートダッシュを決めましょう!