もうひとつのノーベル賞
こんにちは。タケダスタディースペースのサイトーです。
今回はもうひとつのノーベル賞と呼ばれる国際的な賞について紹介します。
「あれね、イグノーベル賞のことね」と思うわれるかも知れません。
確かに日本人の受賞者も多く、認知度も高いと思われます。
しかしイグとは否定の意味であり、ノーベル賞のパロディ版といったところです。
今回紹介するのは、ノーベル賞と同じスウェーデンで表彰されている
ライト・ライブリフッド賞になります。
ライト・ライブリフッド賞は、現在社会で問題となっている事項に対して、
解決を求めて活動をしている者を表彰する賞です。
ノーベル賞と違い、生活と直結するため受賞理由を聞いて
その功績が理解できると思います。
ノーベル賞のように物理学賞とか平和賞といったカテゴリーはありません。
環境、人権、持続可能な社会、健康、平和などの分野で活躍した
個人や組織に授与される傾向が強いようです。
ノーベル賞のようにフタを開けてみたら決まってましたではなく、
ノミネートの過程が公開されており透明性を保っています。
日本人の受賞者は、
1989年 生活クラブ事業連合生活協同組合連合会
首都圏にあるいわゆる生協のひとつで、
持続可能な社会を目指して食品をはじめとする消費材を提供
授賞理由は以下のリンクから
http://www.seikatsuclub.coop/about/world.html
1997年 高木仁三郎(核化学者)
反原発運動の象徴的な人。
核化学者として原子力の研究をしていたが、社会的な疑問を感じ、
市民の立場で独立したシンクタンクを立ち上げ、活動
授賞スピーチは以下のリンクから
http://www.cnic.jp/takagi/words/rla-speech-j.html
あまり知られていない賞のように思われますが、
もっと評価されるべきだと考えます。
こんな学問の分野にとらわれない社会活動への表彰もあるんだ、
と認識していただけたら幸いです。